プロジェクトストーリー

保険会社のアプリだから。
システムはリリース以来、トラブル件数0!

ーアプリ開発、最大の山場はどこでしたか?

バグやトラブルをつぶす工程ですね。スマートフォンはすごくたくさんの機種があります。
アプリをたくさんダウンロードしている人、GPS機能のオン・オフ、文字フォントの変更などなど、使う人によって、数えきれない使用環境のパターンがあるのです。最新のシェア、人気があるけれど機種依存の問題が発生しやすい端末など、30機種以上のテスト機を選定して、繰り返しテストを行いました。
また、利用時間がほぼ決まっている業務用のウェブアプリと違って、スマホアプリはユーザーが使用する時間、環境が正確には予測できません。想定の倍以上のアクセスが来ても大丈夫なように充分なサーバーを確保するなど、ソフト面だけでなくハード面での対応には一番の時間がかかりました。
アプリのコンセプトは「保険をてのひらに」。お客様に安心してもらうためのアプリ、困ったときに頼ってもらうアプリなのに、いざというとき起動しないのでは意味がありません。
深夜の負荷試験をガンガン続けて、もう大丈夫、テストをやり尽くしたなと感じたのは、リリース当日の深夜。大変でしたが、保険の会社だから予測し得ないところまで予測しなければいけないね、と励まし合いながら、チームのみんなで乗り越えましたね。
リリースから1年以上が経ちましたがシステムはいまのところノートラブル。今年度から機能を2つ追加していますが、安定稼働しています。

ー無事にリリースを終えた感想を教えてください。

私自身、最初は「できるかな?」と不安もありました。リリースまでは必死だったんですけれども、終わってみると、社内の反響もすごく大きくて、みんなスマホアプリを構築してみたいんだなと感じています。
社内で一冊のノウハウ集をまとめてプレゼンする機会があったのですが、こうした蓄積を社内に展開して、誰もがスマホアプリ開発に踏み出せる環境を整えていくのがこれからの役割と思っています。

ースマホアプリ開発の魅力は何でしょうか。

自分が今まで開発してきたものは、あらかじめ過程もゴールもある程度まで決まっているものが多数でした。ああいうことができないか、こういうことがしたい、と求められたものを受け取りカタチにしていく仕事です。もちろん、そういった受注案件の中でも積極的にヒアリングして、期待を超える提案をできるようにと心がけてきました。
ただ、スマホアプリはユーザーひとりひとりの日常に寄り添うまったく新しいシステムをつくる仕事です。どんな時にどんな機能がほしいのか。前例のない何かを想像して創造していく楽しさを知ってしまったら、もっとその先へ行ってみたいと感じるようになったのです。

保険の未来が変わる。
てのひらに安心を携帯する世界へ。

ー30万人を超えるユーザーには、どんなところが受け入れられていると思いますか?

たとえば、自動車事故に自分が遭ったとしたら…みんな焦って、何をしたら良いか迷ってしまいますよね。そんなとき、『スマ保』の『緊急時ナビ』を起動すると、「安心してください、大丈夫ですよ」、とまずメッセージで励ましてくれます。続いて、「ケガ人はいますか、呼吸はありますか?」ととるべき行動を促してくれる。ナビ機能が動作し始めると、バックグラウンドではGPSで保険会社の人に事故状況が通知され、電話ボタンを押すだけで最適の対応をとってもらえるのです。
また、契約内容をまとめた証券も、スマートフォンの中で容易に確認できるようになりました。従来、紙面の証券は必要な時にどこへ仕舞ったかわからなくなるような保管の面倒がありました。しかし、スマートフォンなら毎日、手に持ってどこにでも携帯しています。しかも、ボタンひとつで担当者に電話が繋がるのです。
こうしたきめ細かな機能は、ユーザーとやりとりをしてきた成果。保険の知識がない開発会社がいきなりこんなサービスは作れないと思います。MS&ADシステムズという会社だからこそできたアプリなんですね。

ー今後、システムエンジニアとして保険の世界をどのように変えていきたいですか。

保険というのは何かしらトラブルが起きた際に思い出すものです。でも、そのトラブルを防ぐために果たす役割があっても良いのでは、と考えています。たとえば、2013年に追加で実装した『災害時ナビ』や『海外旅行ナビ』も、お客さまの日常をもっと安全・安心なものにするための機能です。
普段から、お客さまが不安を感じるのはいつだろう、どんな生活をしているのだろうと想像しながら、ライフスタイル全体を通して保険を活用する前の段階に必要となるアプリをスマートフォンの中に充実させていきたいですね。
保険のあり方もスマホアプリの進化で変わっていくのだと思います。システムエンジニアに提案できること、システムエンジニアが果たすべき役割は、今後ますます広く、大きくなっていきますよ。