プロジェクトストーリー

保険をてのひらに。
スマホアプリ開発チームを立ち上げた
女性社員が見る保険の未来とは?

開発第一本部 代理店システム第一部
お客さまITグループ マネージャー
浅羽 佐和子
PROFILE
1994年入社。大学で金融論を学んだ後、ITに関してまったくの素人でありながらシステムエンジニアとして入社。自賠責保険チーム、経理システム、代理店システムなど7つの部署を歴任した後、2011年11月にスマートフォンアプリ開発チーム、リーダーに就任する。

ースマホアプリ開発チームのリーダーになった経緯を教えてください。

2011年当時は世間的にスマートフォンの需要が急拡大していた時期です。金融・保険の分野でも、お客さまの満足度や利便性を上げるための新しいサービスの一環として、スマートフォンアプリを開発しようという声がMS&ADグループ内で持ち上がってきていました。
スマートフォンアプリの開発は、当社では初。まったく未知の挑戦に魅力を感じて、「私にやらせてください」と上司に直訴したのが始まりです。

ー浅羽さんご自身にもスマホアプリ開発の経験はなかったのですよね?

たまたま所属していた部署が契約者向けのウェブサービスの開発で、ちょうど領域が近かったということはありました。ただ、社員のやる気、挑戦を歓迎してくれる会社です。
当初、担当業務が多忙な状況だった私は立ち上げメンバーの候補から漏れていたのですが「どんなに忙しくてもやります」と直訴したことで、開発チームのリーダーという大役を任せていただくことができました。

走りながらルールを作る。
手探りで進む自由に仕事の楽しさがある。

ー会社としても個人としても未知の挑戦でしたが、プロジェクトを発足して最初に取り組んだことは何ですか?

新規事業ですので「早く・安く・わかりやすく」を求められます。2011年11月の立ち上げでしたが翌年8月にはリリースすることが決まっていて、限られた時間と予算の中で同時並行的に走り出しました。
具体的には、お客さまと直接やりとりをする営業の方々と膝詰めで議論して、どんなアプリにするのか要件を固めながら、プログラムとデザインで力を借りる協力会社を選定。リリースの予定日から逆算して、数日単位で細かくスケジュールを引きました。
iPhoneアプリは利用者を限定するとアプリストアからリジェクトされてしまう、という規約を知ったのもプロジェクトが動き始めた後のことです。スマホアプリの開発事例は社内になかったので、すべてが手探り。急ぎながらも、一方で社内に新しいケーススタディを整備していくという丁寧さも求められました。

ースマホアプリならではの難しさはどこにありましたか?

スマホアプリは手触りが大切。ボタンの角を丸くすることで若い人向けのポップな印象が出るなど、パソコン画面で見るウェブアプリとはデザインのノウハウがかなり違うことを実感しました。
ユーザーに日常的に使ってもらうための親しみやすさ、楽しさを表現したい反面で、保険会社として誠実であり、操作ミスが発生し得ない画面であることも大切です。すごくシンプルな画面にしたら、それで逆に迷ってしまうということもある。ポップアップというワンステップを入れた方がユーザーフレンドリーという場面もあります。バランスを適正に保つために、画面を一度つくってはまた分解して、改めてデザインを組み直して触ってみて、ということを何度も何度も繰り返しましたね。

ーもっとも苦心したことは何でしょうか。

チームの一体感をつくることですね。このアプリを作ることで、保険の世界はこう変わる。
お客さまがこんな風に満足してくれる。当社初のスマホアプリの事例になる…。アプリを作った先にある未来に向かってやっていこうよという雰囲気を、実際に顔を合わせて共有することを心がけました。電話やメールでのやりとりだけではやはりダメなんです。
保険の現場で働いている方々。保険の知識はないけれど開発力のある協力会社。両者の橋渡しをして、みんなが気持ちよく参加できる環境を整えることがリーダーの役割と感じていました。

MS&ADシステムズがスマートフォンアプリ開発の新規事業を立ち上げたのは、2011年10月。その最初のプロダクトである『スマ保』は、翌2012年8月にスピードリリースされ、2013年のMCPCアワードのグランプリおよび総務大臣賞を獲得。金融・保険の領域では異例ともいえる30万ダウンロードを達成し、ユーザー数はさらに拡大の勢いを持続しています。
未知の領域でこれだけの成果を、しかも1年未満という短期の開発期間で実現できた理由とは何か。MS&ADシステムズが、システムエンジニアにとって挑戦しがいのある環境であることを、『スマ保』アプリ開発の舞台裏から証明します。

※MCPCアワード:モバイルシステムの導入により、業務効率化、業績向上、顧客満足度向上、社会貢献の推進、先進的なモバイル活用等の成果を上げた事例に贈られる顕彰。
未知の大役。
試されたのは、自ら動き道を拓く情熱。

ースマ保とは、どんな機能のアプリですか?

三井住友海上火災保険の保険契約内容を確認できる『契約確認・変更』、自動車の事故や故障などのトラブルに応じた対処法をナビする『緊急時ナビ』、ゲーム感覚で運転適性を診断できる『運転力診断』『安全運転チェッカー』がリリース時の4大機能。その後のアップデートで大規模自然災害が発生した際の安心・安全な行動をサポートする『災害時ナビ』と海外旅行で役立つ便利機能を網羅した『海外旅行ナビ』が追加されています。
また、損害保険会社として業界初のドライブレコーダー機能を搭載しているのも大きな特徴です。
保険の契約者にもディープに使ってもらえることはもちろん、そうではないお客さまにも楽しく便利に日常的に利用してもらえるアプリを目指しました。